サラ金化する銀行?

2010年11月10日

報道によると、貸金業法の改正により導入された「総量規制」
にかかって借りられない層を、新生銀行は新規の客層にするそうです。
http://mainichi.jp/select/today/news/20101110k0000m020127000c.html?inb=fa

貸金業法の改正で「総量規制」が導入されたのは、
サラ金の過剰与信によって、多重債務者が急増し、
大きな社会問題になったためです。
間違っても、過剰与信による多重債務者の増加の担い手を
サラ金から銀行に変えるためではありません。

住宅や自動車などの購入資金については総量規制の対象外です。
このような場合の融資は銀行が行うことが多いでしょう。
本当に必要な資金について、きちんと審査のうえで融資を行うのは
銀行の本来の姿ではありますが、
新生銀行の場合は、審査、保証、回収は傘下の「レイク」にさせる
とのこと。

なんか、貸金業法の脱法みたいですね。
「サラ金みたいな銀行?」
8年前の訪米調査で似たようなものを見たような気がします。
(辻 泰弘)


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Posted by わかくす法律事務所 at 18:30 │消費者問題