コロナ禍における若年者・女性の自殺の増加

2021年01月28日

本日、日弁連において、
中央大学人文科学研究所研究員の
高橋聡美先生に、
コロナ禍における若年者・女性の自殺の増加について
ご報告をいただきました。

年間の自殺者総数は一昨年まで
減少を続けてきましたが、
その陰で、若年層(児童・生徒)の自殺は減少せず、
平成22年まで年間300人前後だったのが、
昨年は399人にまで増加しています。

動悸別では、男女で若干の差あるものの
小学生では「家庭内不和」が目立ち、
中学校では「学業不振」が多く、
高校では「進路の悩み」が多くなっています。

そして、今回のコロナ禍でま巣ごもりにおいて、
家庭内不和による影響は深刻になり、
学業の不振も深刻になることが増え、
採用減少などもあって進路の悩みも
より大きくなっている、との指摘がありました。

さらに、著名人の自殺の後追い、
家庭内DVや、デートDVなどの増加も指摘され、
女性の自殺の増加につながっている可能性が
報告されました。

学校だけの取組で問題をすべて解決することはできず、
家庭、ソーシャルワーカーなどとの連携が
重要になるとの指摘をいただきました。

リモートでの報告したが、深刻な実態を認識できるとともに、
取組の方向性も示していただいたので、
今後の活動に生かしていきたいと思います。


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Posted by わかくす法律事務所 at 19:39 │自殺対策